スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

吾唯足るを知る


 フランス人は誰かが何かを提案すると、必ず半分くらいの人が反対。だからなかなか事はスムーズに進まない。
 日本は猫の目のように改革が行われる。全く反対。


 原発の恐ろしさを改めて知りました。チェルノブイリの事故についても、今更ながら勉強させられました。
 フランスの電力の原発依存度は80パーセント。専門家が、「節電するには悲しいかな、電気の値段を上げるしかないというのが現実のデータです」と。そうなればしわ寄せは収入の低さに比例。

 日本程便利な国はありません。世界中どこに行っても日本人は不自由だと感じると思います。それは日本人にとって外国だから、ではなく、日本ほどの便利さは世界中のどこにもないから。
 知り合いのフランス人も、日本の便利さ、機能的なところ、安全なところがとても気に入っていて、日本赴任が終わり、パリの空港に降り立った途端、大荷物を抱えてエレベーターが故障していてて、
「ああ、フランスに帰ってきちゃったんだ」落胆したという話を聞きました。

800px-Ryoanjitemple.jpg

 
 人間の欲は限りなく深い。
 どこまで行っても幸せと感じることができないか、これだけでも幸せと感じることが出来るか、その人の心持次第。
「もっともっと」と考える人は、いくら食べても満足できない餓鬼(がき)と同じだそうです。
 でも、そう考える生き物こそ人間なのでしょう。動物の世界では食うか食われるか、弱肉強食の厳しい世界とはいえ、必要以上の欲を出すものはなく上手くつり合いがとれているようですから。

 宮沢賢治の「アメニモマケズ」を引用して、東北を応援している友人がいます。

 直接の被害にも会っていないのに東京で買い占めなどしてじたばたせず、冷静な判断で、現実を受け入れるよう腹をくくるべき、と言う友達もいます。

 私には良いお友達がたくさんいると思います、とても幸せなことだと思います。
 日本が本当に世界に誇れることは、先端技術や国民総生産高でなはく、こういう心なのではないでしょうか。

 被災地では飲み水も足りない。 
 原子力発電をやめたら直接目に見えて利用している電気だけではなく、あらゆるものにひずみが行く。
 試しにというか、少しは自分を戒めて節電・節水をしてみました。
 知っていたけど面倒くさくてやらなかったこと。お米のとぎ汁を捨てずに再利用など。そんなことぐらいで原発を廃止して生きていけるのかとお笑い草ですが、出来ることさえしてこなかった私にはいい教訓です。
 でも人間全体の欲のしわ寄せが行ってしまった、被災者の方々には本当に申し訳なく思います。
 自分が出来ることから実行に移し、幸せに生きて行こうと思います。


 自分が何かを節約して不便な思いをしたら、未来が変わるというような単純なものではありません。
 でも日本人も、フランス人のように、少しは疑って、監視し、変だと思う事には声を上げる姿勢も、一方で必要なのではないでしょうか。
 アメリカでは原発付近の住人は避難訓練を受け、万が一のためのヨウ素の錠剤を配られているそうです。日本のように「絶対安全だから万が一の対策は近隣の住人には必要ない」という対応とは全く違いますね。

 一昔前は、自然の中で「自然の一部としての人間」の尊厳を保ちながら生きてきた日本人。
 欧米人のように「自然を支配する人間」とは全く正反対の世界観です。

 地震、津波、台風・・・・・・
 この大震災の前、「どうして、日本人はそんなところに住んでいるの。」と、理解できずに、まるで狂気の沙汰のように私を見るフランス人もいました。

 「天災と共に生きる知恵を絞り、天災を防ぐ最大限の努力を尽くし、自然の力がそれに勝った場合は、仕方がないという諦念を日本人は持っている。」と日本人の奥さんと日本に18年暮らしているフランス人がテレビで説明していました。人事を尽くして天命を待つ。
 津波にあった猟師さん達が、一瞬の判断で沖か、陸の高台を目指して一命を取り留めた話など、感動で震えが止まりません。

 天災に対する感情とお上や専門家に対する感情が同じレベルでは、また人災が起こることは否めないと思います。


 前の村の校長先生も昨日メールをくださいました。
 校長先生が担任なさっていた次郎のクラスでは、日本について生徒たちとアトリエをしながら多くの事を学んでもらいました。先生自身も、それまで興味の対象外だった日本という国について、それを機会に随分勉強して下さったようです。「だからこそ、今回の災害は遠い国の他人事とは思えない」と、「何か協力できないか」と、本当に心にしみるメールをくださいました。

 この災害の情報集めだけで、すっかり消耗してしまい、予定していた今夜の「満月山登り会」には出かけられませんでした。被災地の方々は必死に生きようとしているというのに、私ときたら本当に情けないですね。でも幸いにも生きている私、来年は楽しんで参加できると思います。
 
 フランスでは「zen」という言葉が殆どフランス語になっていて、「難事にも慌てない、焦らない、パニックにならない、落ち着いて」という意味で、禅の思想とか修行は置いておいて、かなり気軽に頻繁に使われています。
 日本語から来た言葉なのに、私など今回の事態でおたおたしてしまって、まったく日本文化に他する高い評価に値しない人間だな、と反省させられました。


 家族を残して、規定以上の放射線を浴びても水をかけづづけた消防士の方々、故郷を捨てて避難せざるを得ない原発付近の住民の方々、お母さんの亡骸を抱くようにすすり泣いている娘さんの話や映像が今夜のニュースで流れました。
 一刻も早く原発事故が終息し、一日も早く被災者の方々が安定した生活を送れますよう、お祈りします。

P1440909.jpg

P1440888.jpg


 被災してコンクールに出られなかった中学生が、避難所で歌のプレゼント。自衛隊による仮の橋がかけられる。郵便屋さんが一週間ぶりに手紙を配達。自宅を被災者に開放して「自分が出来ることはこれだけ、後はみんなで仲良くやることですね」とさらりと語るおじさん。親類が行方不明のまま、被災者唯一の足の自転車をボランティアで直してくれている自転車屋さん。心温まるニュースに思わず涙しました。
 福島から町ごと埼玉に避難してきた人が、胸が詰まって「早く生活を取り戻して笑ってお酒でも飲みたい」
 本当に、心から、この被災者の方々が笑ってお酒を飲める日が早く来ますように。
 やっと病院から移送されて、手を合わせてありがとうと繰り返すおばあちゃん。
 橋をかけてもらって本当に助かりますという、被災者の方。
 こんなにひどい目にあっても感謝の気持ちを忘れていない方々に、早く安定した生活が戻りますように。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

omameさん、こんにちは。
ブログ、拝見しましたよ~
盛況で、よかったですね。こちらの書道係の方はちゃーんと電子辞書をもってらして、いろいろ漢字を選んでいたんですよ。

募金活動って、やっぱり、正式な手続きに時間がかかるんですね。
でも、その辺をはしょってくれたのはお役所も同情的だったからかしら。

改めて、その土地の人の情けを感じたり・・・被災者の方々を助けるためにしているのだけど、私たち自身も得るところが大きいですね!
2011/03/30(水) 19:58:12 | URL | garapy #- [編集]
先週末はオランダでも各地でチャリティーイベントがいろいろ催されました。
私達も、街頭募金活動、やりましたよ!
http://oyakomame.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html

思い立った当初は、市の許可が4週間待ちなど、壁が高くて暗雲たれ込めたのですが、手続きや申請費用など免除してもらい、無事決行となりました。

フランスに負けず劣らず、移民排斥傾向の強まりつつあるオランダですが、困った時はお互い様。オランダ一般市民の情の深さに感激しました。
2011/03/30(水) 08:55:11 | URL | omame #6Ylq3uEc [編集]
Yukikoちゃん
参考になります。情報どうもありがとう。

2011/03/24(木) 20:29:22 | URL | garapy #- [編集]
主人がポスターを作り、学校のPARENTS D'elevesが 協力してくださって 今日の午後から 学校の前で募金を募ります。

また4月9日にAVIGNON市庁舎で、市長さん、マルセイユ領事も参加してくださるイベントを開き、日本の文化を知ってもらうのと募金を呼びかける準備をJunko.Kさんとお茶の先生のKEIKOさんを筆頭に企画中です。
2011/03/24(木) 14:07:13 | URL | yukiko #- [編集]
yukikoちゃん
募金、どんなふうにしてるの?
普段それほど恋しがらずに、何気なく外国で暮らしていても、何かあると、祖国って強く感じるよね。

2011/03/23(水) 11:04:59 | URL | garapy #- [編集]
Jackさんへ
二男君もいろいろと環境が変わって大変でしょうね。
お母さんが倒れないように、緩めにしてくださいね。
2011/03/23(水) 11:03:09 | URL | garapy #- [編集]
頑張っている方々の少しでも役に立つように、AVIGNONでも募金活動始める事にしました。

今回の地震で、日本の事を心の支えにしていたことに気がつきました。
2011/03/21(月) 21:24:47 | URL | yukiko #- [編集]
チュニジアの実家はすっかり元の生活に戻っています。
政治的にはまだ混乱しているようですが、
毎日学校もあるし、長男は幸せそうにしています。
チュニジアでも連日日本のニュースをやっているみたいです。
2011/03/21(月) 05:01:25 | URL | Jack #- [編集]
Jackさん
坊っちゃん、大丈夫ですか。
私も、チュニジア生活は自分にとってかけがえのない経験になりました。世界観・人生観が少し変わりました。
早くご家族がそろって一緒に暮らせますように、お祈りています。
2011/03/20(日) 21:38:15 | URL | garapy #- [編集]
日本は本当に安全で便利な国ですね。

主人の国に帰ったときは、たまに水が出なかったり、
電気がすくなく、夜は薄暗かったり、
冬も暖房器具がなく(主人の実家にないだけかな)、
みんなで毛布にくるまって肩を寄せてテレビを見て
だべったりして、日本に比べれば不便極まりないのですが、日本にない暖かい気持ちになったりします。

地震後、物がなくなり、停電や断水になり、
少々不便さを感じましたが、被災地に比べればなんてことないですね。といっても私も今は関西の実家に来ており、何もできず見守るだけしかできません。

被災された方々にお見舞い申し上げること、
原発事故が早く収束に向かう事をせつに願い祈ること、
冷静に現実を見つめること、
ただそれだけしかできません。

2011/03/20(日) 12:41:31 | URL | Jack #- [編集]
投稿欄
  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する
        
トラックバック
URL:http://garapynv.blog41.fc2.com/tb.php/652-12845c3f
プロフィール

garapy

Author:garapy
日仏ダブルの男の子を育てています。
5歳と6歳半からの記録です。それ以前の記録は、リンクの♪フランスで日本語教育ママ日記を見てくださいね。

ゆっくり大きくなあれ
*script by KT*
検索フォーム
最近の記事+コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
未分類 (2)
お知らせ (8)
漢字 (2)
食 (27)
読書 (21)
街 (1)
カルタ (9)
フランス (40)
日本語学習 (18)
親子でお手紙 (1)
衣 (2)
日記 (425)
子供の友達 (3)
見つけた物 (0)
動画 (11)
写真日記 (71)
住 (1)
教育方針 (6)
バイリンガルの日本語学習 (43)
Х??? (0)
バイリンガルの日本語会話 (3)
書く (3)
辞書 (1)
誕生会 (2)
アイデンティティー (3)
子供の日記 (90)
本 (2)
自作教材 (3)
登山 (13)
剣道 (12)
体力! (6)
ピアノ (0)
おうちでピアノ (1)
歌 (4)
語彙を増やす (4)
季節の行事 (58)
日本語教室 (6)
庭 (1)
カルタ遊び (1)
日本文化 (9)
国語教室教材 (3)
日本体験 (12)
国語教室 (7)
フランスの小学校 (4)
日本語教育 (1)
中学生日記 (1)
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
リンク
このブログをリンクに追加する
RSSリンクの表示
メールフォーム
こちらに送って下さったメールはコメントとして表示されません。個人的なことなど、お気軽にお便りください。

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。